2019年08月19日

説教 『畏れるべき方のみを畏れる』

2019年8月18日の礼拝
相模原教会協力牧師 西田恵一郎
ガラテヤの信徒へ手紙2章11〜14節
さて、ケファがアンティオキアに来たとき、非難すべきところがあったので、わたしは面と向かって反対しました。なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。そして、ほかのユダヤ人も、ケファと一緒にこのような心にもないことを行い、バルナバさえも彼らの見せかけの行いに引きずり込まれてしまいました。しかし、わたしは、彼らが福音の真理にのっとってまっすぐ歩いていないのを見たとき、皆の前でケファに向かってこう言いました。「あなたはユダヤ人でありながら、ユダヤ人らしい生き方をしないで、異邦人のように生活しているのに、どうして異邦人にユダヤ人のように生活することを強要するのですか。」


 「アンティオキアでの衝突事件」の記録です。選民意識の強いユダヤ人は異邦人と食事を共にすることはありませんでした。しかし、異邦人とユダヤ人の混合教会であったアンティオキア教会では、パウロやバルナバの導きの成果もあり、「福音の真理」 ― 「ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです」(3章28節) ― に生きていました。「福音の真理」を公に認めたエルサレム会議後、エルサレム教会の指導者であったペトロがアンティオキアを訪問しました。当然、異邦人たちとも食事を共にしました。暫くして、同じエルサレム教会から割礼を受けることや律法遵守も必要とするユダヤ人キリスト者がやって来たのです。そうすると、ペトロは自分の評判やエルサレム教会への報告を気にしたのか、異邦人と食事をしなくなったのです。そのペトロをパウロは強く非難しました。人は評判を気にします。それは大使徒ペトロも同じだったのかもしれません。「福音の真理にのっとってまっすぐ歩いていない」(14節)誘惑に陥る可能性は誰にでもあるのです。従って、私たちは戒められ、正される必要があります。神から直接の場合もあれば、誰か「神の人」による場合もあるでしょう。パウロに非難された時、ペトロは主イエスによって叱責されたことを思い出したかもしれません。特にイエスに死に至るまで従うと豪語し、その後イエスを裏切った時のことを。しかし、その時、主イエスはまずおっしゃいました。「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたが立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ22:32)と。ペトロはこの出来事の後、アンティオキア教会の初代総主教となり、一方、パウロは更に宣教の業を展開してゆくのです。私たちも正されつつ進むのです。
posted by 相模原教会ウェブページ管理委員会 at 09:50| 主日説教要約