2019年06月09日

ペンテコステ礼拝説教 『葉の陰に』

2019年6月9日(ペンテコステ)礼拝
相模原教会牧師 辻川篤
マルコによる福音書4章30〜32節
更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」


 イエス様がなさった「からし種のたとえ」は、単純な「最初はからし種ほどに小さかった教会が、どんどん大きくなった」という成功話ではないでしょう。からし種は成長しても、大樹にはならないからです。野菜なのですから。

 人は、どうしても大樹の陰に入りたいと思います。それは弟子たちにとっても同じだったのです。イエス様について行けば、ローマを破って自分たちの王国を再建できると思ったのです。しかしそんな彼らが経験したのは、イエス様が十字架に架けられて死なれるということ、つまりイエス様は大樹でなかったということです。だからイエス様の傍から逃げ出したのです。そうやって逃げた先で、彼らは自分の弱さと、裏切ったという罪の悔いに縮こまっていたのです。それはまるで震えている小鳥たちの群れのようでした。

 震える弟子たちは、その場で気付いていったでしょう「むしろからし種はイエス様ご自身だった。誰より小さいものとなられたのだ」と。さらに彼らは、「あの時、葉は横に伸びて陰を作ると言われたイエス様。それが正に十字架の横木だったんだ」と気付いたと思うのです。つまり「イエス様の御手を釘付けにした十字架。それは人間の目から見たら最も無価値で小さな物。でもその十字架の横木は、人の罪を身代わりに償って下さるために流された血潮を染み込ませた。その十字架の横木の陰の下に、自分たちを入れて下さるために」と。その十字架という小さな葉っぱの陰で、その直下で聞けた主イエスのお言葉があったことも、きっと思い出したでしょう、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのかわからないのです」と。それが、「イエス様というからし種の葉の陰」なのです。十字架の横木の陰なのです。

 小さな野菜の葉っぱの陰が2000年前に、小鳥たちを覆いました。そこに、彼らは巣をつくったのです。それが最初の教会であったのです。
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2019年6月9日の礼拝

・この日は聖霊降臨祭(ペンテコステ)です。
・午前7時から、早天祈祷会が礼拝堂で行われます。
・午前10時30分から、聖霊降臨祭記念礼拝が行われます。礼拝説教「葉の陰に」マルコによる福音書4章30〜32節、辻川篤牧師。讃美歌499、聖歌隊〈主のみたま くだりまし〉183、234A、後奏ハンドベルクワイア〈見よや、十字架の〉378。交読詩編146編1〜10節。
◇礼拝の中で聖餐式が執行されます。
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